2月3日に、栃木グリーン・ツーリズムネットワーク会員メンバーで藍農家さんを視察しました。
視察を受け入れてくださったのは、藍百姓「藍松」の松由さんです。

まずはワークショップなどを行っている建物内で、藍についてのお話を伺います。
皆さんは知っていますか?
全国で藍を育てている面積は全部で…なんと27ヘクタールのみ!サッカーコートで38面分程度だそうです。「ジャパンブルー」と言われ、伝統的な染物の代表ともいえる「藍」ですが、栽培する方はほとんどいらっしゃらないのですね。化学製品などに取って代わられてしまっているそうです。

藍の実物も見ながら、藍の生育についてもお話を伺います。藍は一般的な畑で育てることができ、2か月ほどで育つそうです。1年に2回、刈り取りがあります。松由さんがおっしゃるには、栃木の黒木土は、藍の生育にとても良いそうですよ。
藍で有名なのは徳島県だそうですが、栃木も良い生産地になる可能性を秘めています!

松由さんは「藍農家」であることに注力するため、機械化や様々な新しい方法を検討されていました。この点では、ネットワーク会員からも様々な情報交換がされました。

途中、藍のお茶をいただきました。
藍は漢方として使われる国もあるそうで、食べると健康に良いそうです。松由さんはお茶にしたり、大田原特産の七味に混ぜたりして商品化をされています。食べる以外にも、Tシャツや赤ちゃんの服に使用したり、和紙とのコラボレーション商品を作ったりするなど、藍の可能性の幅がはかり知れません!松由さんの様々なチャレンジに、メンバーも興味津々でした。

藍農家を取り巻く状況は中々難しいそうです。それでも、藍には大きな可能性があり、それを信じて藍のすばらしさを広めようとする松由さんのお話に、始終引き込まれました。今後、業種や地域を超えて、とちぎでさらに「藍」の素晴らしさの認知を広めていけたらと思いました。
松由さん、実りある視察の時間をありがとうございました!