都市部の日々の暮らしでは体験できないような農山村地域の人々との交流や、自然・文化に触れる体験など、農山村地域の日常に触れ、交流や体験を楽しむ「グリーン・ツーリズム」。国では、欧州において農村に滞在しバカンスを過ごすという余暇の過ごし方が普及していることを踏まえ、平成6(1994)年にグリーン・ツーリズムを「農山漁村地域において自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動」と定義し、推進してきました。
日本においても、近年、休日の余暇活動はもちろん、リモートワークの動きの高まり等により、平日でも都市部を離れ、ゆったりとした時間や自然の豊かさを楽しむ人の動きが広がっています。
農山村地域を訪れ、「体験する」「食べる」「買う」「泊まる」を通じて農山村にある価値に出会えた時、新たな喜びや感動があります。農山村の日常(=都市住民にとっての非日常)に触れる入り口として、本サイトをご活用いただけましたら幸いです。
本県は、日光東照宮等の世界遺産を有するなど、歴史と文化を誇る県です。歴史的建造物や、大谷石細工や益子焼のような伝統工芸品、しもつかれや鮎飯といった郷土食、大根そば・ニラそばといった地域の特色あるそばや加工品など、とちぎの農村地域に住む人々が守り、伝えてきた歴史や文化が数多くあります。
また、那須連山、八溝山地、高原山等の山々、鬼怒川、那珂川などの豊富で澄んだ水、それらに育まれる豊かな生態系に囲まれており、日本の原風景を思わせる大自然の中でゆったりとした時間を過ごせば、農村地域の四季を五感で感じる貴重な体験になるはずです。
自然の良さも厳しさも、人が力を合わせることの大切さも知っている日本の農村には人の温かさがあります。
グリーン・ツーリズムの本質的な魅力は、農作業体験や地域ならではの文化・伝統に触れる体験、農家による手作りの食事、地域住民との交流など、農山村ならではの体験や交流といった農山村の日常(=都市住民にとっての非日常)の中にあります。これらの体験の提供は、旅行者のニーズに応えるだけでなく、受入側の農家や農山村地域にとっても、新たな生きがいをもたらすものとなっています。
また、グリーン・ツーリズムは地域を訪れた人たちに、その地域への関心を持ってもらうきっかけを提供するための仕組みでもあります。地域を訪れた人たちは、まず地域に対する理解と関心を深めます。さらにそこに住む人との親交を深め、繰り返し訪れるようになります。その結果として、移住や定住につながっていきます。移住を検討されている方にとっては、地域を肌で感じ、地域の方々と交流をすることができるグリーン・ツーリズムは、その足がかりとしてふさわしいのではないでしょうか。
県内のグリーン・ツーリズム実践者、都市農村交流施設、観光業者、商工業者、金融機関、NPO等で構成し、会員相互の情報交換や、「食べる」「観る」「買う」「体験する」「学ぶ」「泊まる」などの魅力を組み合わせた滞在時間の長いプログラムづくり等を通じて、都市と農村の交流による農村地域の活性化を図ることを目的に活動しています。
栃木県内の「グリーンを楽しみ方を知っている」会員が連携し、多くの方々に、グリーン・ツーリズムが持つ、楽しさ、おいしさ、感動、安らぎ、癒し、学びをお届けしていきます。
【お問い合わせ先】
栃木県グリーン・ツーリズムネットワーク事業事務局(栃木県農村振興課内)
電話:028-623-
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